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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(婆羅門)
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<big>brāhmaṇa</big> ब्राह्मण、音写では、婆羅賀摩拏、沒囉憾摩。意訳では、外意、浄行、浄志、静志、と訳す。
 
<big>brāhmaṇa</big> ब्राह्मण、音写では、婆羅賀摩拏、沒囉憾摩。意訳では、外意、浄行、浄志、静志、と訳す。
  
 [[インド]]の4つの[[カースト]]のなかで最上位の階級。<br>
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 [[インド]]の4つの[[カースト]]のなかで最上位の階級。ヴェーダの宗教を直接管掌するのは、のちにバラモンと自他ともに称せられることになる祭官階級である。<br>
 
 司祭者階級で、『[[リグ・ベーダ]]』以下の4ベーダその他の聖典を伝承し、祭祀を司り、その祭祀によって神々を動かす力をもつとされ、他の階級を指導した。社会の発展に伴い、政治では[[クシャトリヤ]]が、経済では[[バイシャ]]が勢力をもっているが、宗教上の権威をもち続け、後世カーストが多数に分裂したのちも、バラモンは最高のカーストとされている。
 
 司祭者階級で、『[[リグ・ベーダ]]』以下の4ベーダその他の聖典を伝承し、祭祀を司り、その祭祀によって神々を動かす力をもつとされ、他の階級を指導した。社会の発展に伴い、政治では[[クシャトリヤ]]が、経済では[[バイシャ]]が勢力をもっているが、宗教上の権威をもち続け、後世カーストが多数に分裂したのちも、バラモンは最高のカーストとされている。
  
 
 ただし、[[ぶってん|仏典]]の中で「婆羅門」などと出てくる場合は、カーストのバラモンではなく、宗教的に修行に入っている人や、優れて見える人に対して呼びかける場合に使われる、一種の尊称である。
 
 ただし、[[ぶってん|仏典]]の中で「婆羅門」などと出てくる場合は、カーストのバラモンではなく、宗教的に修行に入っている人や、優れて見える人に対して呼びかける場合に使われる、一種の尊称である。

2024年8月2日 (金) 14:30時点における最新版

婆羅門

brāhmaṇa ब्राह्मण、音写では、婆羅賀摩拏、沒囉憾摩。意訳では、外意、浄行、浄志、静志、と訳す。

 インドの4つのカーストのなかで最上位の階級。ヴェーダの宗教を直接管掌するのは、のちにバラモンと自他ともに称せられることになる祭官階級である。
 司祭者階級で、『リグ・ベーダ』以下の4ベーダその他の聖典を伝承し、祭祀を司り、その祭祀によって神々を動かす力をもつとされ、他の階級を指導した。社会の発展に伴い、政治ではクシャトリヤが、経済ではバイシャが勢力をもっているが、宗教上の権威をもち続け、後世カーストが多数に分裂したのちも、バラモンは最高のカーストとされている。

 ただし、仏典の中で「婆羅門」などと出てくる場合は、カーストのバラモンではなく、宗教的に修行に入っている人や、優れて見える人に対して呼びかける場合に使われる、一種の尊称である。