「じゅうじゅうせかい」の版間の差分
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三千世界の外にある十重世界という意味で、これは、[[よく|欲]]・[[しき|色]]・無色の[[りんね|輪廻]]の世界の外にあり、[[ぼんのう|煩悩]]や[[ごう|業]]の繋縛を離れた世界である。その性質・相状・徳用などを10種の名で示す。 | 三千世界の外にある十重世界という意味で、これは、[[よく|欲]]・[[しき|色]]・無色の[[りんね|輪廻]]の世界の外にあり、[[ぼんのう|煩悩]]や[[ごう|業]]の繋縛を離れた世界である。その性質・相状・徳用などを10種の名で示す。 |
2011年6月20日 (月) 17:51時点における最新版
十重世界
三千世界の外にある十重世界という意味で、これは、欲・色・無色の輪廻の世界の外にあり、煩悩や業の繋縛を離れた世界である。その性質・相状・徳用などを10種の名で示す。
- 世界性
- 世界海
- 世界輪
- 世界円満
- 世界分別
- 世界旋
- 世界転
- 世界蓮華
- 世界須弥
- 世界相
これを十種世界海という。
これは空間的に三界の外にあるという意味ではない。また、地域を分けて十重としたのでもない。精神的な世界であり、三生でいえば、第二の解行位の菩薩の所見の世界である。