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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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+ | 「渡す」という意味。[[むじょう|無常]]と[[く|苦]]の此岸から、常住であり、楽である彼岸へ渡すこと。迷いの此岸から、さとりの[[ひがん|彼岸]]に渡し救うこと。さとりの世界、仏の世界へ導き入れること。導くこと。救い。教化。 | ||
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+ | 「[[はらみつ|波羅蜜]]」(pāramitā)と同じ意味。 | ||
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+ | [[とくど|得度]]のこと。剃髪染衣して仏門に入ること。また出家になることは、さとりの第一歩であるから、転じて[[しゅっけ|出家]]になることを許されることを得度といい、そのような人を得度者、または度者という。 | ||
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+ | 決定すること。決度ともいう。(tiraṇa)<br> | ||
+ | 推しはかる。 〔「香月』1291〕 |
2019年1月16日 (水) 08:27時点における最新版
度
(S) nayati, vineti, pramokṣa, uttāraṇa
「渡す」という意味。無常と苦の此岸から、常住であり、楽である彼岸へ渡すこと。迷いの此岸から、さとりの彼岸に渡し救うこと。さとりの世界、仏の世界へ導き入れること。導くこと。救い。教化。
「波羅蜜」(pāramitā)と同じ意味。
得度のこと。剃髪染衣して仏門に入ること。また出家になることは、さとりの第一歩であるから、転じて出家になることを許されることを得度といい、そのような人を得度者、または度者という。
決定すること。決度ともいう。(tiraṇa)
推しはかる。 〔「香月』1291〕