操作

「じゅかい」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
 
5行目: 5行目:
 
 原義は、到達すること、身につける([[ぐそく|具足]])こと。
 
 原義は、到達すること、身につける([[ぐそく|具足]])こと。
  
 [[そうぎゃ|僧伽]]の[[こんま|羯磨]]によって[[びく|比丘]]と認められることをいう。それが[[はらただいもんしゃ|羅提木叉]]を受持して比丘となる意味となった。比丘とは[[ぐそくかい|具足戒]]を受持するものに他ならない。単に[[しゅっけ|出家]]して[[しゃみ|沙弥]]になること(pravrajyaa)とは区別して用いられた。
+
 [[そうぎゃ|僧伽]]の[[こんま|羯磨]]によって[[びく|比丘]]と認められることをいう。それが[[はらただいもんしゃ|波羅提木叉]]を受持して比丘となる意味となった。比丘とは[[ぐそくかい|具足戒]]を受持するものに他ならない。単に[[しゅっけ|出家]]して[[しゃみ|沙弥]]になること(pravrajyaa)とは区別して用いられた。
  
 
 後には、[[ざいけ|在家]]信者の[[さんき|三帰]][[ごかい|五戒]]や[[はっさいかい|八斎戒]]の受持、またそのための儀式も広く「受戒」と呼ぶようになった。<br>
 
 後には、[[ざいけ|在家]]信者の[[さんき|三帰]][[ごかい|五戒]]や[[はっさいかい|八斎戒]]の受持、またそのための儀式も広く「受戒」と呼ぶようになった。<br>

2007年9月19日 (水) 10:44時点における最新版

受戒

upasaMpad,upasaMpanna

 戒を受けること、またその儀式をいう。
 原義は、到達すること、身につける(具足)こと。

 僧伽羯磨によって比丘と認められることをいう。それが波羅提木叉を受持して比丘となる意味となった。比丘とは具足戒を受持するものに他ならない。単に出家して沙弥になること(pravrajyaa)とは区別して用いられた。

 後には、在家信者の三帰五戒八斎戒の受持、またそのための儀式も広く「受戒」と呼ぶようになった。
 具足戒の受持に当たっては、五戒・十戒も改めて受け直すことに由来する。

受戒法

 僧伽の最も重要な儀式の一つであるから、厳格な規定があり、戒壇に登って戒和上教授師羯磨師と7人の証人(三師七証(さんししちしょう))の下で受戒するが、のちに大乗戒では単独で受戒する「自誓受」が認められるようになったので、本来の受戒法を「従他受」と呼んで区別した。中国では大衆受戒も行われ、日本にも伝わっている。