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2017年4月30日 (日) 14:35時点における最新版
円教
完全な教えという意味で、中国では諸経典の内容を分類批判する教判(教相判釈)において、究極的な教えを円教と名づけた。
天台大師智顗はすべての経典を分類し、その内容から三蔵教・通教・別教・円教の化法四教を組織づけ、円教は華厳経・方等・般若経の説法中にもあるが、法華経はもっぱら円教のみを説いたとして、これを円教とし、日本では天台宗を円宗という。
華厳宗の法蔵は小・始・終・頓・円の五教判を立てたが、円教は一乗のことで、華厳経を別教一乗として同教一乗を超えるものとした。
六学生を差して円教の学を奨め,八大徳を屈して灌頂の水を飲ましむ 〔顕戒論(最澄) T74 p.590c〕