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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
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(skt.) yogaacaara योगाचार
 
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[[ゆいしき|唯識]]の教学を唱導した学派。ヨーガ(瑜伽(ゆが))の実践の中に唯識の体験を得、教理にまとめた。「唯識派」ともいう。[[みろく|弥勒]]を祖とし、[[むじゃく|無着]]・[[せしん|世親]]が教学を大成した。後、論理学を完成した[[じんな|陳那]]、''[[じょうゆいしきろん|成唯識論]]'' の思想を展開した[[ごほう|護法]]などが出ている。<br>
 
[[ゆいしき|唯識]]の教学を唱導した学派。ヨーガ(瑜伽(ゆが))の実践の中に唯識の体験を得、教理にまとめた。「唯識派」ともいう。[[みろく|弥勒]]を祖とし、[[むじゃく|無着]]・[[せしん|世親]]が教学を大成した。後、論理学を完成した[[じんな|陳那]]、''[[じょうゆいしきろん|成唯識論]]'' の思想を展開した[[ごほう|護法]]などが出ている。<br>
 
瑜伽行派は、インド[[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]史上、[[くう|空]]を説く[[ちゅうがんは|中観派]]と二大思潮を形成したが、6-7世紀頃から中観派との間によく論争が行われるようになり、一方、教学上の統合の動きもあった。後代にはインド一般には唯識派と呼ばれた。
 
瑜伽行派は、インド[[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]史上、[[くう|空]]を説く[[ちゅうがんは|中観派]]と二大思潮を形成したが、6-7世紀頃から中観派との間によく論争が行われるようになり、一方、教学上の統合の動きもあった。後代にはインド一般には唯識派と呼ばれた。

2006年12月19日 (火) 19:14時点における版

瑜伽行派

(skt.) yogaacaara योगाचार

唯識の教学を唱導した学派。ヨーガ(瑜伽(ゆが))の実践の中に唯識の体験を得、教理にまとめた。「唯識派」ともいう。弥勒を祖とし、無着世親が教学を大成した。後、論理学を完成した陳那成唯識論 の思想を展開した護法などが出ている。
瑜伽行派は、インド大乗仏教史上、を説く中観派と二大思潮を形成したが、6-7世紀頃から中観派との間によく論争が行われるようになり、一方、教学上の統合の動きもあった。後代にはインド一般には唯識派と呼ばれた。