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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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2008年12月1日 (月) 07:38時点における最新版

唯信鈔文意

〔註釈版 p.699〕

 親鸞が、彼の属した法然門下の先輩にあたる聖覚法印の著された『唯信鈔』について、引かれた経釈の要文に註釈を施したもの。
 このなか題号および初めの三文‥‥法照禅師の『五会法事讃』の文、慈愍三蔵の文、善導大師の『浄土法事讃』の文‥‥の釈が詳しく、重要な法義上の釈顕がみられる。

 親鸞は『唯信鈔』を尊重して、門弟にしばしばこれを熟読することを勧めている。これは、『御消息』の記事や数回にわたる写伝の事実などから知られる。
 『唯信鈔』に引文される経釈の文について、聖覚は詳細な解釈は施していない。本書は『唯信鈔』の要文を解釈し、「極楽無為涅槃界」の釈に見られるように深遠な釈を施したものである。