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[[あびだつま|阿毘達磨]]の中で、世界を五つの範疇に分類するが、そのうちの一つである。 | [[あびだつま|阿毘達磨]]の中で、世界を五つの範疇に分類するが、そのうちの一つである。 | ||
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+ | 心作用のダルマ(dharma)としては46種類を数える。<br> | ||
+ | 『[[くしゃろん|倶舎論]]』では6類46(大地法の10、大善地法の10、大煩悩地法の6、大不善地法の2、小煩悩地法の10、不定地法の8)に分ける。<br> | ||
+ | 唯識説では6類51(遍行の5、別境の5、善の11、煩悩の6、随煩悩の20、不定の4)に分けられる。 | ||
'''心所'''は、心王([[しき|識]])と[[じ|時]]、[[こん|根]](器官)をなどを共にする。<br> | '''心所'''は、心王([[しき|識]])と[[じ|時]]、[[こん|根]](器官)をなどを共にする。<br> |
2018年4月15日 (日) 22:50時点における版
心所
caitasika, चैतसिक: caitta. चैत्त (S)
詳しく言うと「心所有法」であり、心の中心である「心王」に所有される法を意味している。説一切有部や唯識では、さまざまな心理現象を、それぞれの心の要素の集合としてみる。心所は、その種々の要素にあたる。
阿毘達磨の中で、世界を五つの範疇に分類するが、そのうちの一つである。
心作用のダルマ(dharma)としては46種類を数える。
『倶舎論』では6類46(大地法の10、大善地法の10、大煩悩地法の6、大不善地法の2、小煩悩地法の10、不定地法の8)に分ける。
唯識説では6類51(遍行の5、別境の5、善の11、煩悩の6、随煩悩の20、不定の4)に分けられる。
唯識説では、対象の種々なすがたを見ることをいう。
- 了2差別1名為2受等諸心所法1 〔『弁中辺論』上 T31-465a〕