しょか
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
初果
prathama-phala (S)
聖者としての四つの結果(預流果・一来果・不還果・阿羅漢果)のなかの最初の結果である預流果のこと。
声聞の修道階位である四果の初位で、無漏智を開いて三界の見惑(分別によっておこす知的な迷い)を断じ尽くして初めて聖者の仲間に入った預流果の位をいう。(srota-āpanna (P) 須陀洹)。
- 言初果者、謂、預流果。此於一切沙門果中、必初得故。〔倶舎論23、T29-122b〕
- 如得初果者。如人得須陀洹道。善閉三惡道門。見法入法得法。住堅牢法不可傾動。究竟至涅槃。斷見諦所斷法故心大歡喜。設使睡眠嬾惰不至二十九有。〔十住毘婆沙論1、T26.0025c〕
「行文類」に出て来る初果の二十九有の説明は、ここから取られている。