世界

loka लोक　(skt.) 路迦

「世」は、遷流の意味であって、過去現在未来と時が遷り行くことを言う。「界」とは、東西南北の界畔を具えていることを言う。即ち、有情の依止する国土のことである。

また、この世界を世間と呼ぶこともある。
「間(けん)」は、間隔の意味であるので、「界」と同義である。

こういうことで、この「世界」と「世間」の２つともに有情と国土に通用するが、厳密に言えば「国土」に言う。

世とは遷流となす。界とは方位となす。汝、今まさに知るべし。東西南北、東南西北、上下が界となり、過去未来現在が世となる。　　　　　〔楞伽経４〕

間はこれ、界と名は異なるが義は同じ。間はこれ隔別・間差であり、界はこれ界畔・分斉である。　　　　　〔名義集３〕

せかい