じゅかい
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
受戒
upasaMpad,upasaMpanna
戒を受けること、またその儀式をいう。
原義は、到達すること、身につける(具足)こと。
僧伽の羯磨によって比丘と認められることをいう。それが羅提木叉を受持して比丘となる意味となった。比丘とは具足戒を受持するものに他ならない。単に出家して沙弥になること(pravrajyaa)とは区別して用いられた。
後には、在家信者の三帰五戒や八斎戒の受持、またそのための儀式も広く「受戒」と呼ぶようになった。
具足戒の受持に当たっては、五戒・十戒も改めて受け直すことに由来する。
受戒法
僧伽の最も重要な儀式の一つであるから、厳格な規定があり、戒壇に登って戒和上・教授師・羯磨師と7人の証人(三師七証(さんししちしょう))の下で受戒するが、のちに大乗戒では単独で受戒する「自誓受」が認められるようになったので、本来の受戒法を「従他受」と呼んで区別した。中国では大衆受戒も行われ、日本にも伝わっている。