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いちぎょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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一行

 一つの修行法。天台宗華厳宗などでは、一つの修行法の中に一切の修行法が含まれるとする「一行一切行」という考え方を説く。また,それは「円行」ともいわれている。
 他方、一行を決めて修行する三昧は「一行三昧」といわれ、文殊般若経や『大乗起信論』に説かれる。天台宗の四種三昧の一つ「常坐三昧」は、文殊般若経による一行三昧で、具体的には90日間坐りつづけて、一仏の名を称え、実相を観ずる。

 一度機をかがみて、一行におもひさだめて後、人の、とかくいへばとて、変改の条無下(むげ)の事なり    〔一言芳談〕

一行

<yi-xing> 683-727 中国魏州の昌楽(河南省南楽県)生まれとも、鉅鹿(きょろく)(河北省鉅鹿県)生まれともいう。俗姓は張、名は遂。

 道教に通じ、仏教の中でも天台戒律に精しく、数学や天文学の大家でもあり、『開元大衍暦(かいげんだいえんれき)』を作成した。この暦は唐以後の暦学者に多く用いられ、わが国にも奈良時代に伝えられ、およそ100年の間使用された。
 また善無畏が入唐するや密教にも関心を示し、金剛智と善無畏から密教を授かり、善無畏の大日経の翻訳の手助けをして、注釈書である『大日経疏』を著した。真言宗の伝持(でんじ)の第6祖。