とう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
塔
stuupa (skt.) 卒塔婆、窣覩婆と音写。略して、塔婆とも言う。
「塔」それ自体は、プラークリットのthuuvaの音写である。
塔(stuupa)は、もともと墳墓を意味していたと考えられる。
仏塔
「仏塔」は、仏滅後に舎利を八分して塔を建てて供養したことにはじまる。釈尊の在世中にも仏陀の髪爪塔(はつそうとう)や迦葉仏の塔が建立されたと伝えられるが、アショーカ王(阿育王)はコーナーガマナ仏の塔を修築している。
インドにおける起塔供養の流行は王の事業がほとんどで、全インドに8万4千の法塔を建立したとも言われている。現存仏塔の中で、クシナガラ、ヴァイシャーリー、バールフト、サーンチー、アマラーヴァティー、ソーパーラー、ダルマラージカーなどの塔は、王の建立や修復されたものである。サールナートの塔のように舎利を含まない塔も現存する。
また仏陀伽耶の大塔は、高い建造物というだけの意味であり、元来は精舎であり、舎利を奉安してはいない。
起塔供養された対象者は、仏弟子舎利弗・目連や、サーンチー地方の長老らの例がある。
仏塔には、舎利塔・資具塔・記念塔・奉献塔の4種がある。
最初期の仏塔は低い塚で積み上げた泥土の層で構成された.