有見・無見
sanidarśana,anidarśana
玄奘は「有見・無見」と訳しているが、真諦は「有顕・無顕」と訳している。
物体として明確に指示できるものと、そうでないもののことをいう。十八界のなかでは物質(色)のみが有見で、他はすべて無見とされる。
有無の二見
「すべてのものは存在する」という考えかたと、「すべてのものは存在しない」という考えかた。これらは有無の二見とも言われる偏見のことである。断見・常見とならんで二つの極端な考えかた(二辺)の代表である。
このいずれからも離れ自由な立場に立つことが中道、すなわち「中」の実践と呼ばれる。
有顕・無顕
上記参照