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さつがやけん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2018年8月12日 (日) 18:05時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (薩迦耶見)

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薩迦耶見

satkāya-dṛṣṭi (S)

 薩迦耶はsatkāyaの音写で身体を意味し、身体は有るとみる見解を薩迦耶見という。自己は存在するとみる見解。色・受・想・行・識の五薀に対してそれを自己()あるいは自己のもの(我所)と考えること。
 この五悪に対して合計で20種の見解が可能である。すなわち色蘊に対して

  1. 色は我である
  2. 我には色がある
  3. 色は我に属す
  4. 我は色のなかにある

という4つの見方があるが、これが他の四蘊についてもいえるから全部で20種の見解(二十句薩迦耶見)が可能となる。
 5つの悪見(薩迦耶見辺執見邪見見取見戒禁取見)の五見の一つ。有身見と意訳され、身見とも略称される。

 薩迦耶見、謂、於五取蘊、執我我所。一切見趣所依、為業。〔『成唯識論』6,T31-31c〕