度
(S) nayati, vineti, pramokṣa, uttāraṇa
「渡す」という意味。無常と苦の此岸から、常住であり、楽である彼岸へ渡すこと。迷いの此岸から、さとりの彼岸に渡し救うこと。さとりの世界、仏の世界へ導き入れること。導くこと。救い。教化。
「波羅蜜」(pāramitā)と同じ意味。
得度のこと。剃髪染衣して仏門に入ること。また出家になることは、さとりの第一歩であるから、転じて出家になることを許されることを得度といい、そのような人を得度者、または度者という。
決定すること。決度ともいう。(tiraṇa)
推しはかる。 〔「香月』1291〕