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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
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'''事'''は[[り|理]]に対する言葉。
 
'''事'''は[[り|理]]に対する言葉。
  
'''事'''は個別的具体的な事象・現象を意味し、'''理'''は普遍的な絶待・平等の'''真理・理法'''を指す。このような概念は[[いんどぶっきょう|インド仏教]]では顕著ではなく、また漢訳仏典にも現れない[[ちゅうごくぶっきょう||中国仏教]]に独特のものである。<br>
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'''事'''は個別的具体的な事象・現象を意味し、'''理'''は普遍的な絶待・平等の'''真理・理法'''を指す。このような概念は[[いんどぶっきょう|インド仏教]]では顕著ではなく、また漢訳仏典にも現れない[[ちゅうごくぶっきょう|中国仏教]]に独特のものである。<br>
 
ことに[[けごん|華厳]]では、'''事'''と'''理'''は融通無碍の関係にあると説き、[[しほっかい|四法界]]や[[さんじゅうかんもん|三重観門]]などの教理を作り上げて、普遍的な'''理'''と個別的具体的な'''事'''とか一体にして不可分であることを強調した。
 
ことに[[けごん|華厳]]では、'''事'''と'''理'''は融通無碍の関係にあると説き、[[しほっかい|四法界]]や[[さんじゅうかんもん|三重観門]]などの教理を作り上げて、普遍的な'''理'''と個別的具体的な'''事'''とか一体にして不可分であることを強調した。
  

2004年3月25日 (木) 04:26時点における版

に対する言葉。

は個別的具体的な事象・現象を意味し、は普遍的な絶待・平等の真理・理法を指す。このような概念はインド仏教では顕著ではなく、また漢訳仏典にも現れない中国仏教に独特のものである。
ことに華厳では、は融通無碍の関係にあると説き、四法界三重観門などの教理を作り上げて、普遍的なと個別的具体的なとか一体にして不可分であることを強調した。

  • 密教では、を摂持の義と解して、一切の事相がおのおのその体を摂持するから、これをとして、理の体を地水火風空識の六大とする。