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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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質礙の法である。 | 質礙の法である。 | ||
− | *倶舎では、五[[こん|根]]・五[[きょう|境]] | + | *倶舎では、五[[こん|根]]・五[[きょう|境]]・[[むひょうしき|無表色]]の十一法 |
− | * | + | *法相では、五根・五境・[[ほうしょしょしょうしき|法処所攝色]]の十一法 |
====2.心法==== | ====2.心法==== |
2023年5月26日 (金) 17:09時点における版
有為法
saṃskṛtā-dharmāḥ (S)
無常とは、諸の現象が「つねに変化してやまないこと」、「生滅(生住異滅)を繰り返すものであること」、「時間的持続性のないこと(刹那滅)」をいう。このように恒に変化・生滅する存在に、「永遠不滅の本体、固定的実体」(我、ātman)はないいので、これを無我であるといい、ただ「縁によって現象する」のみであり、「相関的・相対的存在」にすぎない。よって、〈無常・無我なる〉諸行・諸法とは、「縁によって生起したもの」(pratītyasamutpanna-dharma)であり、縁生法、因縁生、衆縁生法と同義である。それはまた、種々の条件が「集まって形成されたもの」という意味で、有為法とも呼ばれる。
下記の3聚はいずれも因縁によって作られたものであるから、有為法という。
1.色法
質礙の法である。
2.心法
慮知の法。
- 倶舎では、心王一つと、心所法四十六の四十七法
- 法相では、心王八つと、心所法五十一の五十九法
3.非色非心法
- 倶舎では、不相応法の十四法
- 法相では、不相応法の二十四法