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| − | 密教は[[ | + | 密教は[[じじゅゆう|自受用]]の[[ほっしん|法身]]が[[じないしょう|自内証]]の境地から[[そくしんじょうぶつ|即身成仏]]を説くため、顕教で救われないような罪障の深いものでも救われるという。空海の『[[じゅうじゅうしんろん|十住心論]]』が真言行者の[[ぼだいしん|菩提心]]の展開過程に即して密教のすぐれたことを明らかにした竪の判教であるのに対して、本書は二教を比較した横の判教である。 |
* [http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=2427_ 辯顯密二教論 大正大蔵経 ７７巻 p.374] | * [http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=2427_ 辯顯密二教論 大正大蔵経 ７７巻 p.374] | ||
* 弘法大師全集３ | * 弘法大師全集３ | ||
* 国訳一切経 諸宗部２０ | * 国訳一切経 諸宗部２０ | ||
2017年6月30日 (金) 09:53時点における最新版
弁顕密二教論
２巻。顕密二教論、二教論とも略称する。空海の著。成立年不詳。
顕教（華厳・天台・法相・三論などの諸宗）と密教（真言宗）との浅深優劣を、能説の仏身、所説の教法、成仏の遅速、教益の勝劣という点から論じて、密教が最もすぐれていることを述べる。
密教は自受用の法身が自内証の境地から即身成仏を説くため、顕教で救われないような罪障の深いものでも救われるという。空海の『十住心論』が真言行者の菩提心の展開過程に即して密教のすぐれたことを明らかにした竪の判教であるのに対して、本書は二教を比較した横の判教である。
- 辯顯密二教論 大正大蔵経 ７７巻 p.374
- 弘法大師全集３
- 国訳一切経 諸宗部２０