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唱導

gaṇī, mahāgaṇī, gaṇa-ācāryaḥ (S)

　教えを説いて人を導くこと。唱導の語は、釈尊がおられた時代には舎利弗、富楼那を第一とし、『法華経』従地涌出品に上行などの４菩薩を大衆唱導の首であると説いている所に見える。
　説教、法談などと同意で、斎会などで人々に教えを説くことをいう。

　中国では「高僧伝」に唱導篇があり、続高僧伝や宋高僧伝に雑科声徳篇があり、日本でも『元亨釈書』に音芸志があって、唱導によって名を知られていた僧の伝を挙げている。

聖道

ārya-mārga: mārga: mārga-satya (S)
　聖者の道。見道と修道と無学道とをいう。また、有漏・無漏の修道をいうこともある。〔『集異門論』２,４、T26, 374b:383b〕〔『倶舎論』１４〕

　聖智。無漏智。聖果（修行の結果としての聖なる境地）に至る因としての道で、無漏清浄の叡智をいう。〔『五教章』下〕

　さとり。〔『部就異論』T49, 20a〕

　聖人の道。〔『上宮維摩疏』T56, 32a〕

ārya-(aṣṭa-ańga-)mārga (S)
　八正道のこと。

　浄土門（易行道）の反対語。この世で自力の修行によって聖果をさとる自力門をいう。特に天台宗と真言宗を指して言う。

　聖と云ふは大聖で仏の事。道とは因で、この行を修行して仏果に至るを聖道と云ふ。〔香月〕
　聖者の道と云ふ事で凡夫の修する道にあらず。聖者方の修する道ゆゑに聖道と云ふ。〔香月〕
　浄土宗ならぬ他門の事。〔帰本鈔中本諺註〕

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 =唱導=
-　教えを説いて人を導くこと。唱導の語は、『[[ほけきょう|法華経]]』従地涌出品に上行などの四菩薩を大衆唱導の首であると説いている所に見える。<br>
+<big>gaṇī, mahāgaṇī, gaṇa-ācāryaḥ</big> (S)
+　教えを説いて人を導くこと。唱導の語は、釈尊がおられた時代には[[しゃりほつ|舎利弗]]、[[ふるな|富楼那]]を第一とし、『[[ほけきょう|法華経]]』従地涌出品に上行などの４菩薩を大衆唱導の首であると説いている所に見える。<br>
 　[[せっきょう|説教]]、法談などと同意で、[[さいえ|斎会]]などで人々に教えを説くことをいう。
 　中国では「[[こうそうでん|高僧伝]]」に唱導篇があり、続高僧伝や宋高僧伝に雑科声徳篇があり、日本でも『[[げんこうしゃくしょ|元亨釈書]]』に音芸志があって、唱導によって名を知られていた僧の伝を挙げている。
+=聖道=
+<big>ārya-mārga: mārga: mārga-satya</big> (S)<br>
+　[[しょうじゃ|聖者]]の道。[[けんどう|見道]]と[[しゅどう|修道]]と[[むがくどう|無学道]]とをいう。また、[[うろ|有漏]]・[[むろ|無漏]]の修道をいうこともある。〔『集異門論』２,４、T26, 374b:383b〕〔『倶舎論』１４〕
+　聖智。[[むろち|無漏智]]。[[しょうか|聖果]]（修行の結果としての聖なる境地）に至る因としての道で、無漏清浄の叡智をいう。〔『五教章』下〕
+　さとり。〔『部就異論』T49, 20a〕
+　聖人の道。〔『上宮維摩疏』T56, 32a〕
+<big>ārya-(aṣṭa-ańga-)mārga</big> (S)<br>
+　[[はっしょうどう|八正道]]のこと。
+　[[じょうどもん|浄土門]]（[[いぎょうどう|易行道]]）の反対語。この世で[[じりき|自力]]の修行によって聖果をさとる[[じりきもん|自力門]]をいう。特に[[てんだいしゅう|天台宗]]と[[しんごんしゅう|真言宗]]を指して言う。
+:;　聖と云ふは大聖で仏の事。道とは因で、この行を修行して仏果に至るを聖道と云ふ。〔香月〕
+:;　聖者の道と云ふ事で凡夫の修する道にあらず。聖者方の修する道ゆゑに聖道と云ふ。〔香月〕
+:;　浄土宗ならぬ他門の事。〔帰本鈔中本諺註〕

「しょうどう」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ（WikiDharma）』

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